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卒業研究記録

8/21

出されていた宿題

絵付の絵を削る 初挑戦

本番ではなく技術を試す試作です。

 

 

板ガラスに藍色の塗料を塗ったものです。

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*1

 

この塗料をカッターで剥ぎ取り絵を書いていきます。

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師匠の作品のこれの青い部分がこの技法です。

 

 

こういうものってあまり書いたことがないし自由に何を書くかって難しいですが、

今回テーマにしたのはジョルジュ・サンドの小説「愛の妖精」

愛の妖精 (岩波文庫)

愛の妖精 (岩波文庫)

 

 

ピアノの先生に、先生が小学生の時に読んでいた愛の妖精を貸してもらい、帰省最終日に読みました。

 

ジョルジュ・サンドショパンの恋人で、ピアノをやっていた頃何度も何度もショパンの漫画伝記を読んでいた私はその名前を聞いて久しぶりに親戚に会ったような気持ちになりました。

 

 

『愛の妖精』(あいのようせい、フランス語: La Petite Fadette)は、フランスの作家ジョルジュ・サンドが書いた小説。1849年初版。原題は「小さなファデット」の意。フランスの田園地方を舞台に、双子の兄弟と野性的な少女ファデットの成長と恋愛が、繊細な筆致でみずみずしく描かれる

愛の妖精 - Wikipedia

 

 

とても美しく、児童文学とは思えない複雑な愛の物語が印象に残り、テーマに選びました。

 

 

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少女ファデットはバッタという意味のあだ名、バッタってどんなんだっけなーと思って描いてみた絵(文字の下あたり)がすごく良く採用しました

 

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鉛筆で軽く下書きを書いて削っていきます。

 

 

こちらが削った面

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表になる面です。
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完全に決めないで描いていったので偶然が多いですが(たとえば鬼火の中の抜きがたまたま首のラインになったり)とてもいいものが出来ました。絵で気になるところはたくさんありますが、構成がいいなぁと思っています。

 

バッタは同時に双子のDNA、2人を縛り付ける鎖を表し

左下は鬼火、そこから現れる少女ファデット(左上抜きの部分)

ファデットは泣いている様にも見え、無くした少女時代の心を

黒い人影は双子シルヴィネとランドリー

十字架とハートは神様のみこころ、決まっていた運命、愛

 

物語を読んでいないとなにがなんだかわからないかと思いますが、私が印象に残ったことを表しました。(人によって印象に残ることが様々な物語かと思います)

本を読んだことがある人に見てもらいたいので出来たらピアノの先生に見せたいです。

 

 

この削った透明の部分に色が乗るはずです。

そしてあと2枚あります……もうちょっと力を抜いてやります。

 

 

 

 

 

 

*1:何度トライしても画像縦になる泣